勝どきパパの子育てブログ

知育マニアのパパが、赤ちゃんの知育・おもちゃの役立つ情報や、夫婦円満の秘訣について発信します。

【男性の育児休暇が義務化!?】実体験!パパが育児休暇を取らずに後悔した話

 

”男性の育児休暇の義務化”が話題ですね。

賛否ありますが、中小企業に限らず大勢の意見としても『反対(義務化はやりすぎ)』が多いように思います。

ちょうど我が家も娘が産まれて半年が経ちます(2020年3月出産)。

自分が勤めている会社は幸運にも『男性の育児休暇を推奨』しており、当初は取得をする予定だったのですが、以下2点の理由で育児休暇を取るのをやめました

  1. 業務が多忙で取るのが申し訳ない気持ち(残された人が大変)
  2. コロナ禍で在宅・リモートワークが強制化され、在宅なら家事・育児のサポートを業務のスキマ時間で充分こなせると思った

その結果、めっちゃ後悔しました (TT) 

その理由と、やめてみて分かったこと・悟ったことをお伝えします。これから育児に望む、または今まさに奮闘中のママ・パパに少しでも参考になればと思います。 

 

育児休暇を取るのをやめた背景・いきさつ

まず前提として、会社・職場の雰囲気として”休んでほしくないオーラ”はありませんでした(別企業の友人・知り合いに聞くと、この社風自体は相当恵まれている模様)。

当初は仕事の落ち着いた時期を狙って休暇を頂く予定でしたが、コロナ禍の影響で自分の業務が炎上しました。業務の性質上、属人的(ホントは良くない)、かつ組織も人手不足だったため『誰かに引き継いで休む』というのが“丸投げ感”があり申し訳ない気持ちでした(成果主義の企業のため、これで休んだら明らかに業務コンディションが悪化するため、“評価を下げられる?”という心配も少しありました)。

幸いにもコロナ禍で『リモートワークが強制化』されたため、業務の合間に育児・家事をサポートすればなんとか乗り切れるだろうと思い、葛藤の末、妻に謝り育児休暇を取るのをやめました。
 

育児休暇を取るのをやめて分かった2つの誤算

誤算①『業務が多忙で取るのが申し訳ない』は無意味な心配

育児休暇を辞めたことで、周囲から歓迎・感謝されたと思います(『助かった~』という感じ。でもそうさせた感が出るとコンプライアンス上NGのため、表面上は出しません)。

でも当然ですが、1週間もすると、そんな感謝は全員忘れています。“いることが普通”のため、当たり前のように仕事も増えます。

一方で、中~大規模な組織であれば“代わり”はいくらでもいます。誰かが抜けたら、はじめはバタバタしても、1ヶ月もすれば別の誰かが役割を担い、組織としては何事もなかったかのように回ります。

多忙な仕事に疲弊し、家事・育児で大変な妻と娘に向き合いながら、『自分が心配したものって何だったんだろう?』、『本当に大事なものは仕事なのか?』と感じました。

誤算② 家事・育児を乗り切るには、在宅リモートワークでは足りない

考えが甘かったのですが、特に産後3ヶ月目くらいまでは、家事・育児は大変すぎて、リモートワークでもサポートしきれません。もちろん、負担は減らせます(実際、妻からは「もしリモートワークじゃなく通常出社だったら、絶対に産後うつになっていた」とよく言われます)。

でも、それだけだと全然足りないんです。ママにとって一番大変な問題は、昼夜関係なく泣く・ぐずることによる過度な睡眠不足で、特に“深夜”を乗り越えるのが本当に大変ということです。

リモートワークとはいえ、結局パパは朝早く起きて仕事をします。実質的に一番大変な夜中の時間帯に寄り添うのは難しいです(何度か、深夜に“クライシス”が起こり、夜通し娘の面倒も見ましたが、翌朝眠くて仕事になりません ><)。

それを妻も分かっていて、極力夜中は妻一人で対応できるように奮闘してくれてましたが、とはいえ限界はあります。

気付いたこと・悟ったこと

産後うつは本当に怖い

我が家は、リモートワークで本当に“ギリギリ”乗り越えられましたが、あと一歩間違うと、妻は産後うつになってしまうところでした。

産後うつは、出産後のホルモンバランスの乱れと育児の心理的・肉体的なストレスが重なってなります。最悪の場合、ママが自殺をしてしまうほど重症化してしまう恐れもあるし、それが原因で夫婦関係が悪化して家庭崩壊・離婚に繋がるケースもあります。特に出産後の3~6ヶ月までは、パパは注意深くケアをしなければいけません。

長い人生で考えたら、家族以上に大切なものはない

長い人生、今後ずっと一緒にいる妻・子ども以上に大切なものってありませんよね。仕事も大事ですが、長期的に見ればこの”たったの3ヶ月“は仕事のキャリアの大勢に影響しません。たった3ヶ月遅れても誤差ですし、もしその3ヶ月だけで著しく評価を落としたり、休暇取得を嫌がるような会社・職場に、長期的に働き続けたいでしょうか?

でも家庭は違います。仕事には“代わり”がいますが、ママにとって一番頼れる人はパパだけです。そしてこの3ヶ月の過ごし方で人生が決まると言っても過言ではありません。

“女性の愛情曲線“から学べ! 今後の人生が決まる!?産後の過ごし方

ちょっと大げさじゃない?って思うかもしれませんが、『女性の愛情曲線』ってご存知でしょうか。

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女性の愛情曲線

ライフイベント毎の時間軸の中で、パパや子どもに対する“ママの愛情の強弱”をグラフ化したものです。見て分かる通り、出産直後に子どもに対する愛情が強まり、夫に対する愛情が相対的に弱まります。これは肌感覚的に、すごく分かりますよね(出産前はラブラブだったのに、子どもが生まれたら冷え込んだ、ってよく聞きますよね)。

で、ここからが超重要ですが、『出産直後~乳幼児期』の夫のスタンス・立ち振舞い次第で、その愛情が回復するか、そのまま低迷するか(関係が冷え込み、最悪は離婚)の明暗が別れます

人生100年時代です、この先の長い人生を考えたら、夫婦関係が冷え込むとしんどいですよね? 家庭を顧みずにいくら仕事を頑張っても、会社は一切守ってくれませんしね。
 

まとめ

長い人生を考えたら、少なくとも出産直後は、育児・家事でママのサポートにフルコミットする、くらいが丁度良いと思います。育児休暇も取れるなら絶対取るべきです。もし取れなくても、できる限りサポートしないとダメです。

自分は「育児休暇を取らない」という選択をしましたが、結果として上記理由の通り後悔しています(なんとか踏ん張ってくれた妻に感謝の念です ><)。
 

今回お伝えしたかったのは、『男性の育児休暇義務化』の是非も当然気になりますが、その背景にはこれだけ重い課題がある、ということです。

表面的に是非を語っても無意味です。仮に義務化されても、パパがママの辛さを理解せず、ちゃんとサポートをしなかったら、むしろママの負担・ストレスが増えて本末転倒です。

この点ちゃんと理解してママをしっかりサポートすることが、結果として幸せな家庭生活・人生に繋がると思います^^
 

おしまい