勝どきパパの子育てブログ

知育マニアのパパが、赤ちゃんの知育・おもちゃの役立つ情報や、夫婦円満の秘訣について発信します。

子育てと新規事業開発は似ている話 ①

娘が産まれて、育児をはじめてもうすぐ半年が経ちます。

これまで紆余曲折、様々なトラブルと、それ以上の喜び・幸せもあって今に至りますが、ふとこれまでを振り返ってみて思うことがあります。

育児と新規事業開発は似ている
表面的に似ているというより、より本質、大事な要素が、です。

新規事業⇔育児の対比を通して、これから育児をする方、育児中の方はもちろん、ビジネス的な視点も付けたい方に少しでも参考になる“考え方・姿勢”をお話できたらと思います。

自分はIT企業に勤め、Webサービスマーケティングや企画・開発をしており、新規事業開発にも多く携わりました。

まず新規事業・サービスを発案し、顧客によりよい価値を届けるべくサービスを磨き込み、ときにはピボット(方向転換)して、事業・サービスを成長させる、という仕事です。

よく『0→1(新しく生み出す)』、『1→10(育てる・成長させる)』と言われたりもしますが、育児もまさに一緒だなと感じます。

まず今回は『1→10(育てる・成長させる)』について書きます(『0→1(新しく生み出す)』にもたくさんの似た要素があるので、そちらは追って書こうと思います)。

最初に結論を言うと、5つの『似ている要素』があると思います。

 ① やることが大量にありすぎる

 ② これまでの常識が通用しない

 ③ 環境変化のスピードが早い

 ④ やるべきことが誰かに偏りがち

 ⑤ 大変だけど、それ以上に楽しい

では一つずつ解説したいと思います。

 

似ている要素① やることが大量にありすぎる


●本当に大事なことはできているか?

まず当たり前ですが、育児も新規事業も、育てるために毎日やるべきことが大量にあります。また、次々とトラブル・問題も起こり、その対応をしていると、一日があっという間に過ぎます。

一日が終わり、ふと振り返ってみると『あれ、今日一日とにかく忙しくて疲れたけど、結局何をやったっけ?』となります。つまり、“本当に大事なこと・やるべきこと”が案外できていないことに気が付きます。

育児でいえば、例えば自分の場合は『子供としっかり向き合い、遊んだり、絵本を読んだりすること』や『直近の課題や近い将来に向けた調べものや準備(例えば 離乳食スタートに向けた準備、知育はやるべきなのか、ねんねトレーニングはやるべきか、など)』とか。

新規事業で言えば、『顧客の価値に繋がり、事業成長に繋がるアクション(例えばサービスの改善や、顧客理解を深めるための調査・ヒアリング、顧客開拓…)』とかです。

 
●”やること断捨離”をしよう(やるべきことに集中し、完璧主義を捨てる)

そうしたときに有効なのは、大事なこと・やるべきことをリストアップして、優先順位を付け、大事なこと以外は一旦後回し・諦め、やるべきことに集中する、少し言い換えると『完璧主義を捨てる』ことです(ビジネス風に言うと、緊急性×重要性の観点で仕分け、選択と集中をする)。

育児も新規事業も、ワンオペ・少人数で色々なことをやらなければならず、全部完璧にやろうとしたら、いくら時間があっても足りません。よって、目的やビジョン、方向性と照らし合わせ、本当に大事なこと以外は諦める・妥協することも大事です。

例えば私の家の場合、育児では『健やかにのびのびと育てる、愛情を持って接する』という思いを大事にしているので、それと直接的には関係をしない事柄には、夫婦で許容できるギリギリまで妥協するようにしました。

娘の命や快適性に関わる授乳やおむつを最優先事項とする一方で、『毎日の掃除は諦める(多少部屋が汚れても死にはしない)』、『料理は諦める(冷凍食品でも充分美味しい)』、『ゴミ捨ても数日に一度』とかですね。

 
●産後の状態は緊急事態!?(妊娠前・出産前とは状況や前提が大きく異なる)

簡単に言うけど、簡単にこれまでの習慣を捨てられないよ!と思うかもしれません。しかし、特に妻の出産直後は、圧倒的に身体もボロボロで、精神的にも不安定なため、妊娠・出産前とは圧倒的に状況や前提が異なります。

ある意味では“緊急事態”であることを、特に夫側は理解した方が良いと思います。

自分も当時は無知だったのですが、産まれて1ヶ月もすればほぼ回復するんでしょ?と勝手に思い込んでいたのですが、全くそんなことはなく、精神面も含めて完全に戻るまでは半年~1年程度は掛かると思ったほうが良いようです。

担当医師には「出産によるダメージは、大事故にあって手術をした直後くらいと思え」、と釘を差されました。

本当の緊急事態(例えば最近のコロナウィルスや天災など)であれば、嫌でも緊急・重要でないことは後回しにするはずで、それは事業でも家庭・育児でも一緒です。

妥協できる内容・ラインは家庭によって異なりますが、『本当に大事なことをするために、極限まで何か削れないか?(産後半年限定、とかでもOK)』と意識してみると良いでしょう。

期間限定であれば、少しでも負担を軽減するため、家事代行・ヘルパーとかに頼ってみるのも良いでしょう。

 
●やることを決め、やり方も提案し、一緒に乗り越える

実際に自分の妻や、職場や周囲のママ友でも、『夫も仕事を頑張っているし、育児・家事を完璧にやらないと(><)』という強い責任感で毎日頑張って、疲弊してしまうママを多く見てきました。

頑張っている本人は、中々その意識から開放されるのも難しく、辛くても自分からは言いにくいと思うので、それは夫側が気付いて、サポートができると良いと思います。

目的・方向性に沿って本当にやるべきことを決める(絞り込み、諦める)、その上でやり方は複数ある(夫のサポートや家事代行など)、という視点で、それをリードする。

そうするとより柔軟に、乗り越えられると思いました。

少し長くなったので、今日はここまでです。次回は「② これまでの常識が通用しない」です!