勝どきパパの子育てブログ

知育マニアのパパが、赤ちゃんの知育・おもちゃの役立つ情報や、夫婦円満の秘訣について発信します。

子育てと新規事業開発は似ている話 ⑤

“育児と新規事業開発は似ている話“、今日でラストです!

(過去分はこちら)
似ている要素① やることが大量にありすぎる
似ている要素② これまでの常識が通用しない
似ている要素③ 環境変化が早い
 
似ている要素④ やるべきことが誰かに偏りがち

 

似ている要素⑤ 大変だけど、それ以上に楽しい

●毎日が大変なことだらけ

私が新規事業の立ち上げや成長をさせる仕事をリーダーの立場でしていた時、毎日やることが多すぎて、毎日終電やタクシー帰宅で、忙殺されて疲弊していました。

色々な施策を企画立案して、実行するために色々やるのですが、成功と失敗に一喜一憂したり、大企業にいたので“本来やるべきこと”以外にも、たくさんの事務手続きや、メンバーケアや、サービス上の顧客とのトラブル・炎上もあったりで、毎日が自転車操業、火の車、という感じでした(笑)。

いつも終電を逃してタクシーの中で、「おれって、なんでこんなに身も心も擦り減らしてまで、頑張っているんだろう?」とよく思っていました。

育児においても、特に産まれて数ヶ月は、妻の心境がそうだったと思います。

子供のためで当然なのですが、でも毎日子供に向き合っていると、心も身体もクタクタになります。

娘は特によく泣く子みたいで、夜もいっこうに泣き止まず、途方に暮れて一晩中抱っこして過ごした日も多くありました。


●つらいときは、“未来”や“喜ぶ人の顔”を想像してみる

そんなつらい時、自分なりの乗り越えるコツは次の2つです。

1.未来のことを想像してみる

2.喜ぶ人の顔を想像してみる 

※ただし前提・注意事項として、ちょっと体育会的なところもあるので、「もうホントメンタルが壊れる寸前!」とか「逃げることができる状況」であれば、おすすめしません・・(苦笑)

 

1.未来のことを想像してみる

これは3つのアプローチがあります。まず1つ目は『この苦難を乗り越えた時、その先にどういう未来が待っているんだろう』と考えてみることです。

新規事業であれば『今のサービスが大きく成長し、利用者数や売上を爆上げしたら、自分は社内で神的存在になれるな』とか、『この実績で評価を上げて出世したり、市場価値を上げてベンチャー企業に高待遇で転職できるかも』とか、もう超私欲で良いので想像してみるんです。

2つ目は、『今はめっちゃツライくて悩みも多いけど、例えば一年後って同じ悩みを抱えているだろうか?』と考えてみます。

これはツライ状況の終わりが見えず、ずっと続くとしんどいですが、「まぁ1ヶ月後、3ヶ月後くらいには落ち着くだろう」と、楽観的に思うことです(皆さんも、仕事や育児でツライ状況を思い返した時、それが1年以上ずっと続く、ってあまりないと思います)。

3つ目は、1つ目の発展形ですが、『1年後や、将来の“より成長した自分”から見た時、この今の苦難って、どう思うか?』を想像してみます。

「将来の“あるべき姿”の自分からしたら、今の苦難は大したことじゃない!」とか、「将来、きっと今の苦難も、“これがあったから成長できた!”」と振り返るっている自分の姿を想像してみます。

ちなみに特に3つ目はかなりタフな考え方なので、万人にはおすすめできません。自分自身は使いますが、特にメンバーに強要するとヤバいので、誰かの相談に乗ったり、アドバイスをするときは相手を選びます。

これらをすれば、今の苦難に対して、少しだけ楽観的になれるかもしれません。

 

2.喜ぶ人の顔を想像してみる

こちらの方が1よりも感覚的に分かりやすいかもしれませんが、例えば新規事業の場合でいうと、顧客の喜ぶ顔を想像してみます。

顧客がこのサービスを使い、満足して喜んで、より幸せになれた、を想像したり、あるいは実際の顧客に一人でも良いので会ってみて、感想とかリアルの生声を聞いてみると、リアリティが湧くでしょう。

目の前の顧客の悩み・課題を解決し、その人がより幸せになる姿を具体的に想像してみます。

やっぱり人として、単純に『誰かに何かをしてあげて、喜んでもらえると嬉しい』って気持ちがあるのであれば、これほどやりがいに繋がることはありませんし、辛いことにも耐えられる源泉となります。

子育てにおいても、まず未来について、娘が1歳、2歳、幼稚園、小学校、・・・と成長し、その中で家族みんなで一緒に笑顔で楽しく過ごしている姿を想像してみます。未来ではなく、毎日・一週間、という単位でも、“楽しい・喜び“を感じる出来事もあると思うので、それに想いを馳せてみます。

もしイメージができなければ、友達や同僚、周囲の子育て家庭や、他人でも例えば“土日の公園にいる幸せそうな家族”を見て想像するとかでも良いと思います。

 

要は、目の前のことに無我夢中になっていると、時に本来の目的やありたい姿を見失ってしまうこともあるため、たまにで良いので“未来”や“喜ぶ人の顔”を想像してみると、心が少しクリアになり、穏やかになれたりします(「そうはいっても、余裕ないし、想像するって言っても難しい!」という場合もあると思うので、そういう時に有効な方法とかはまた別の機会に書いてみたいと思います)

そのような思考を持って、日々を過ごしていると、大変な日々もより力強く乗り越えられ、結果として“楽しい”と思えるようになると思います。


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さて、5回に渡って色々とお話をしてきました。最後に軽くおさらいをして、終わりたいと思います!

① やることが大量にありすぎる  
⇒ まずはやるべきことの”断捨離”をして、本当にやるべきことと諦めることを明確にする。あとはとにかく集中して、乗り越えよう。

② これまでの常識が通用しない
 
 ⇒ これまでとは常識・前提が異なることを認識し、仮説検証で学習を繰り返し、成功体験を積み重ねて乗り越えよう。

③ 環境変化が早い   
⇒ 変化の予兆を捉え、柔軟に適応していこう。なにもしないと、後手に回ってより自体が悪化する。

④ やるべきことが誰かに偏りがち
⇒ まずは夫婦・メンバー間で、“やるべきこと”と“期待値”の目線を揃えよう。その上で、少しずつでも良いのでやれることをやっていくと、ちょっとずつ成長し、できることが増えて貢献している喜びや成長実感が持てるようになる。

⑤ 大変だけど、それ以上に楽しい
⇒ 辛いときは、“未来”や“喜ぶ人の顔”を想像しよう。

 
おしまい。